株式会社稲穂

訪問看護業界で大切にされる看護師の特性

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訪問看護業界で大切にされる看護師の特性

訪問看護業界で大切にされる看護師の特性

2023/09/25

訪問看護業界では、在宅療養者さんが日々の生活を営んでいる場で必要な医療的ケアや予防的な看護ン提供を行うため、コミュニケーション能力や柔軟性、または自己管理能力などが必要不可欠な要素となります。それだけに、訪問看護師は、医療機関に比べてより高いレベルのスキルが要求されます。本稿では、訪問看護業界で大切にされる看護師の特性について探究していきます。

目次

    訪問看護を担う看護師の役割とは

    訪問看護を担う看護師は、医師や医療専門職と協力し、ポリファーマシー(複数の薬剤を用いる治療法)や高齢者の生活環境に配慮した看護ケア、緩和ケア、契約ケアなどのサービスを提供する専門職です。また、医療専門職以外の介護職や、施設職員、何よりも療養者さん本人のご家族など多くの方々との連携を通して看護を提供します。訪問看護師の最大の特徴は、療養者さんの自宅で状態観察や、必要な生活指導、日常生活の支援などの看護を行うことです。そのため、訪問看護師は自宅で暮らす高齢者や要介護者、在宅療養が必要な方々と共に、健康に関する問題、生活に関する問題、医療に関する問題について話し合い、相談し、アドバイスを行います。また、訪問看護師は、家族のケアや訪問看護をお伝えするために、看護師への講演などを行うこともあります。訪問看護師は、高齢者や要介護者にとっては生命線となる存在で、その責任は重大です。しっかりと役割を理解し、療養者さんや家族との信頼関係を築きながら、専門性の高い看護ケアを提供することが求められています。

    コミュニケーション能力が求められる理由

    訪問看護師にとって、コミュニケーション能力は最も重要なスキルの1つです。訪問看護師は、療養者さんの自宅や施設へ訪問し、看護を提供します。そのため、療養者さんやその家族とのコミュニケーションは不可欠であり、支援する立場としての信頼や安心感を与えることが求められます。 コミュニケーション能力が高い訪問看護師は、療養者さんに寄り添い、その特性や状況を理解し、必要なケア提供に繋げます。また、その時に合ったコミュニケーションや音声・身体言語による伝達力を持つことで、治療だけでなく、心理的な援助も行うことができます。 特に高齢者や認知症の方、障がいを持つ方は、コミュニケーション能力に長けた訪問看護師にとって、チャレンジングなケアになることが多くあります。そこで、訪問看護師は、丁寧な説明や受け止める力、複雑なケアにも対応する能力など、あらゆる側面でのコミュニケーション能力が重要になってくるのです。 コミュニケーション能力が高い訪問看護師は、療養者さんの安全や利益を考慮し、最適なケアを提供できます。今後も、多様化する生活の場や施設、一人一人の個別できめ細やかな対応できるよう、コミュニケーション能力の向上が求められるでしょう。

    臨機応変な対応力でトラブル回避

    訪問看護師は、療養者さんの自宅を訪問して看護を行うため、様々な想定外のトラブルが発生することがあります。そんなときに必要なのが臨機応変な対応力です。例えば、療養者さんの自宅で車椅子の移動にトラブルが発生した場合は、急いで別の移動手段を工夫することが必要です。また、食事の準備が整っていない場合は、急遽食料品を持参して準備することも考えられます。このように、臨機応変な判断力とアイデアを持った訪問看護師は、トラブルを回避し、療養者さんの安全面に対する配慮も行います。しかし、臨機応変な対応力には様々な面で限界があります。そのため、しっかりと状況を把握し予測した対応をおこなうこと、事前の準備や情報収集が大切です。訪問の前に、療養者さんや家族、訪問先の環境について確認し、必要な準備を行うことで、トラブルを未然に防ぐことができます。臨機応変な対応力と準備のバランスをとりながら、訪問看護を行っていきましょう。

    地域に密着した知識・情報収集の重要性

    訪問看護の業務においては、地域に密着した知識・情報収集が非常に重要です。なぜなら、地域ごとにさまざまな社会的要因や健康状態によって、利用者のニーズや提供できるサービス、社会的なリソースが異なるからです。例えば、高齢者住宅が多い地域では、認知症の利用者が多い傾向にあります。また、山間地域や離島の場合、交通の便が悪かったり、診療所が少なかったりするため、何らかの支援が必要であることが多いです。こうした地域独自の課題を把握することで、適切なサービスを提供できるようになります。さらに、地域住民とのコミュニケーションを深めることで、住民の真のニーズをとらえ必要な看護の在り方を検討することもでき、更に信頼を得られ、地域に根ざした訪問看護に繋がることもあります。したがって、訪問看護においては、地域に密着した情報収集が非常に重要であるといえます。

    自己管理の徹底が業務の質に影響する

    訪問看護では、訪問先が多種多様で、時間や条件的にも一定のルールが存在しません。そのため、自己管理が重要なポイントになっています。自己管理が徹底されていない場合、訪問先での業務に支障をきたす可能性があります。たとえば、スケジュールの管理が不十分なために、予定時間よりも長時間滞在してしまった場合、次の訪問先での時間に遅れる可能性があります。また、持ち運びの機器や薬剤の在庫管理が不十分な場合、訪問先で使用することができないなど、業務の質に悪影響を与えることも考えられます。そのため、訪問看護に携わる者は、自己管理の徹底が必要不可欠です。例えば、スケジュール管理のためには、予定時間以内に業務を終えるための効率的な方法を見つけることができると良いでしょう。また、持ち運びの機器や薬剤の在庫管理については、毎日の清掃・消毒や定期的な補充など、十分な管理を行うことが大切です。自己管理が徹底されることで、訪問看護に必要な質の高いサービスを提供することができます。

    笑顔を絶やさないこと

    訪問看護では、自宅療養者の方々は様々な不安や健康上の課題を持っています。そんな方々が安心して生活できるためには、ほっとする存在であることも大切です。笑顔を絶やさない、優しい言葉かけ、そして些細なことにも注意を払って、療養者さんやご家族の不安や、悩み事などをお話しいただける相手であることが求められます。勿論、ずっと笑顔でいなくてはならないということではなく、療養者さんにとってホッとする存在であることが大切になります。自分自身が不安や体調面での不調などがあれば、人は健やかに過ごすことができなくなります。自己管理をしっかりと行って自分自身が笑顔で過ごせることが求められます。また、その為には職場が明るくいろいろな頃が話し合える、そんな職場に勤めることも重要なことになります。

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